色鮮やかな紅葉を背に、

虹色の祝福が降り注ぐ。

コスモスを撮っていると、ハチが花にとまり体に花粉を擦り付けてまた次の花へと飛んで行く。

私という人間の存在なんてまるで気にせずに。

そしてその花粉で、また命が繋がり循環していく。

そんなことを感じた。

熱い日差しが降り注ぐ中、

胸を張って堂々とその場所で咲き誇る。

その姿を見て、あぁまた頑張ろうと思わせてくれる。

天から祝福の光を受けたかのように、

どこか神聖な雰囲気を纏い、

凛と咲く紫陽花。

一輪一輪が控えめな美しさながらも、

満開を迎えた桜は、

どこか喜んでいるよう。

それを見る私たちも、

「きれいだね。」と顔をほころばせる。

豊かな心にさせてくれることに、感謝。

目が覚めるような青を背景に

「私はここにいる、生きている」

そんな言葉を投げかけられた気がした。

寒い冬から春へ。

あぁ、やっと暖かくなってきた。

そんなことを言いながら、

目を覚まし、背伸びをしているような。

別にいい写真が撮れなくてもいい。

綺麗な空と海、

裸足で感じる砂。

子どもたちを撮る楽しい時間、

それだけあれば十分。

素足で砂を踏みしめて

足裏全体で感じる。

忘れていた感覚を思い出す。

夜と朝か混ざり合う空が好き。

夜は必ず明ける。

晴れの日の門出を祝う。

どうか、幸多き人生でありますように。

五感を研ぎ澄まし、森と対話する。

感謝と畏敬の念を込めて。